2杯目 「エールとは??」
読むのが面倒な方は最後のまとめ部分だけ読んで下さい
第2回ではエールについてご紹介します!
開花宣言の表ラベルには「春限定エール」と記載があります。本当は「春限定ビール」としたいのですが。
ビールと表記できない事情はコラムの第1回を参照してください。
ではエールについてです。まずビールを大きく分類すると2種類に分かれます。
(実際は他にも分類がありますが、とりあえず大きく2種類ということにします)
この2種類というのが
①エール
②ラガー
です。
何で分類されるのかと言いますと、発酵の際に使用する酵母の種類です。
①エール→上面発酵酵母
②ラガー→下面発酵酵母
各酵母の名前は発酵するときに上面に浮くか、下の方に沈むかの違いから来ているようです。
(私自身上面発酵酵母を使ってはいますが、オーッ!酵母が浮いているぞというのは
見ても分かりませんが)
それぞれの特徴を簡単にまとめると
①エール→発酵温度が高い(18~24℃)、発酵期間が短い、発酵によってフルーティーな香りが生じる
②ラガー→発酵温度が低い(5~15℃)、発酵期間が長い、発酵により生じる香り成分が少なめ
ちなみに大手様が販売しているビールは大半が②のラガーです。「ビール」と聞くと「黄金色でのどごしのある飲料」を想像する方が多いと思いますが、このタイプはラガーが大半です。
要するに当店の開花宣言はなぜエールなのかというと「上面発酵酵母を使って発酵させている」からです。
実はまるごとフルーツいよかん・りんご、こちらも同じくエールです。
今後製造していく製品も、エールが主になります。ラガーは製造が大変なので当面できません!
(作っても大手様の品質に敵いませんが)
どちらが好みかは当然ですが人それぞれ異なるでしょう。
「ビールはよく冷やしてゴクゴクいくのがたまらんのだ!」と言う方は圧倒的に②ラガーを好むでしょう。
「何を言ってるんだ、ビールはグラスに注いだときの見た目、香りを楽しみチビチビと飲みながら後味まで味わうものだろ!」という方には①エールでしょう。
(あくまで店主の考えですが。ちなみに店主は大手様が製造されている②ラガーも大好きで
よく飲んでおります。)